カメルーン 問題 [海外]
カメルーン 問題
ロンドンのリンピックで世間が沸いている中、8日早朝にビックリするニュースが飛び込んできた。
「ロンドンオリンピックに参加したアフリカ・カメルーンの選手7人が、これまでに選手村から姿を消し、行方が分からなくなっていることが明らかになりました。
カメルーン選手団によりますと、行方が分からなくなっているのは、女子サッカーの選手1人と、競泳の男子選手1人、それにボクシングの選手5人の合わせて7人です。このうち、女子サッカーのゴールキーパーはチームの登録メンバーから外れており、登録メンバーが試合のため地方に移動している間に姿を消したということです。
続いて、競泳選手の部屋がもぬけの殻になっているのがみつかり、ボクシングの選手5人は5日に行方が分からなくなったということです。
これについてロンドンオリンピック組織委員会は「コメントできない」としています。
海外からオリンピックに参加している選手には、ことし11月までの査証が発行されているため、選手村からいなくなったこと自体は違法ではありませんが、地元メディアでは、カメルーンの経済的な困窮から選手たちが亡命を図るのではないかとの憶測も出ています。」 (NHK NEWS WEB)
亡命だろうか、プチ家出だろうか。。。
国際大会があると大なり小なり起こる問題。
カメルーン(カメルーン共和国)は日本の鳥取県程の経済規模であるが、中央アフリカとしては裕福な国のうちに入り、西アフリカ諸国経済共同体と南部アフリカ開発共同体の間に位置するものの、どちらにも加盟していない。
それはGDPが地中海に面するアフリカ諸国や南アジア程度の国に匹敵しているために、他国と共同しなくてもなんとか自立出来ていたからだ。
カメルーンは植民地時代にドイツに統治された後、第一次世界大戦後に東はフランス、西はイギリスに統治された。
そのの影響が大きいため比較的安定してきた国だが、それゆえに今回の相次ぐヨーロッパ危機の影響も受け、経済活動への打撃も大きい。
また、そのために言語も英語圏とフランス語圏にわかれており、バイリンガルは少なく、イスラム圏に接しているための宗教問題もある。
就学率はアフリカ諸国としては高い方であるが、大学ですら、ぼろぼろのキャンパス、不十分な施設と奨学金の問題もある。
そんな状況で決して教育レベルが高いわけではないために、これらの問題が大学キャンパス内における宗教やオカルト活動の土台となってしまっているという問題もある。
そういった背景の中で、近年のIT技術の発展により、国外の情報も以前よりも手に入れやすくなっていることも、今回の行方不明問題が起こっている一因であるのかもしれない。
比較的安定してきた国がこのような状態だというのだから、他のアフリカ諸国の経済的な問題については予測もつかない。
~ カメルーン 問題 ~
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