石田瑞穂 オリンピック [スポーツ]
石田瑞穂 オリンピック
11日、ロンドンオリンピックで全日本女子バレーボールチームは韓国との3位決定戦に勝利し銅メダルを獲得した。
全日本女子バレーボールチームがオリンピックでメダルを獲得するのは1984年のロサンゼルスオリンピック以来28年ぶり。
今回の銅メダル獲得を語る上で避けられないエピソードがある。
この日オリンピックの舞台にいたのは12人。
しかし今回の全日本女子バレーボールチームにはもう一人大切なメンバーが存在するのだ。
オリンピックの選考から一度は漏れるも、最後の最後にリザーブのメンバーとして選出された石田瑞穂選手である。
石田瑞穂選手は一次選考の時から試合に出場できなくても、メンバーから外れそうになっても、日本チームのために準備・片付けなどの雑用を率先して行ってきた。
石田瑞穂選手の姿が首脳陣の心を動かし、どうしても石田瑞穂選手をオリンピックに連れて行ってあげたいと、本来はあるはずのないリザーブのメンバーとして選出した。
ところがオリンピックが始まってみると、オリンピックの舞台に石田瑞穂選手の姿はなかった。
時を同じくしてお母さんが危篤状態になり、帰国していたのである。
この時から日本のベンチには13番のユニホーム(手配が間に合わずT-シャツにマジックで「13」と書いた即席のもの)がおかれるようになった。
それまでチームのためにと動き、同じオリンピックの舞台に立つことができなかった石田瑞穂選手の無念さを組んでか、今大会の全日本女子バレーボールチームはこれまで以上の一体感を見せ、準々決勝ではこれまでオリンピックで一度も勝ったことのない中国を撃破。
銅メダルをかけた3位決定戦は韓国。
この大事な試合で先発に抜擢されたのは迫田さおり選手だった。
迫田さおり選手はエースの木村選手が11得点と思うように調子が出ない中23得点と大爆発。
この起用が当たり、韓国を3-0のストレートで退け、見事28年ぶりの銅メダルを獲得した。
そんな迫田さおり選手のユニフォームの下にはもう一枚ユニフォームが着られていた。
そう、石田瑞穂選手のユニフォームである。
試合後、迫田さおり選手はインタビューを受け「ミホ(石田瑞穂選手)といっしょに戦っていました。会場にはいなくても13人で戦ったんです。ミホの力も借りて、こういう結果を出せたと思います。」と語った。
全日本女子バレーボールチームの28年ぶりの銅メダルの裏には、チームメイト間の強い友情が隠されていた。
~ 石田瑞穂 オリンピック ~
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