高橋由伸 通算300号ホームラン達成 [スポーツ]
高橋由伸 通算300号ホームラン達成!!
2012年8月17日、巨人の高橋由伸(37)がプロ野球史上37人目の記録となる通算300号ホームランを達成した。
その記録が達成されたのは8月17日の広島戦(東京ドーム)5回ウラ2アウトランナー1塁からだった。
初球はインハイのストレート。
顔の近くに軽くのけ反ってよけるようなボール球。
そして2球目。
外寄りの速い変化球変化球。
飛ばなくなったと言われる統一球が美しい弧を描き逆方向のレフトスタンドに飛び込んだ。
初球インハイでのけ反らされてからの外の逃げる変化球。
通常であればこの対角線の配球に凡打になってもおかしくないはずだが、そこは天才高橋由伸。
上手くボールをバットにのせ押しこむようにレフトスタンドへ持っていった。
高橋由伸は慶応大学野球部で1年生からレギュラーを張り、ルーキー新記録の3本塁打を放ち、3年時の東京六大学野球のリーグ戦では打率5割2分1厘、本塁打5本を記録して三冠王に輝く。
秋季リーグでは当時田淵幸一の持つ記録を抜いて通算23本塁打を放ち歴代1位となり、インターコンチネンタルカップでも日本代表の4番打者として出場し、当時国際大会151連勝中だったキューバを下して優勝した。
プロ野球ドラフトでは9球団による激しい争奪戦が繰り広げられる中、決まる直前まではヤクルトスワローズにほぼ決まりとされていたところ、本人の意図を超越した周囲を巻き飲んだ壮絶な争奪戦が展開された結果、11月4日に巨人を逆指名することになる。
その会見では笑顔は一切なくその眼に涙を浮かべていたことからも、巨人逆指名への経緯がいかに壮絶なものであったかがうかがわれた会見だった。
この件については、後の新聞の取材により入団時の契約金が最高標準額を大幅に超える6億5千万円であったことが発覚している。
プロ入り後も開幕戦でいきなりプロ初安打を放ち、数々の記録と賞を獲得するも、足首や肩、腰の故障に苦しみ、2008年~2011年のここ4シーズンは思うような結果が残せず、2軍落ちも経験していた。
そんな高橋由伸、プロ15年目での300号達成。
これまで数々の故障を抱えつつ、完全とは言えない状態でのプレーを余儀なくされ続け、2009年シーズンには1打席しか立つことができなかった状況からの復活に、ファンのみならず、高橋由伸自身も「想像できなかった」と語った。
巨人にのみ所属した選手で通算300本以上のホームランを記録したのは、王貞治、長嶋茂雄、原辰徳、松井秀喜、そして高橋由伸の5人のみ。
常に他球団からの4番打者が加入してきて、若手の成長も著しい巨人の外野手というポジションにありこの記録を達成することは容易ではない。
今シーズンンも残り約40試合。
明らかに過去4年間に比べて若返っている高橋由伸の活躍から目が離せない。
高橋由伸、通算300本塁打達成の瞬間
2006年作成 高橋由伸特集
~ 高橋由伸 通算300号ホームラン達成!! ~
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