九州北部豪雨で死者22人に~福岡県柳川市、八女市など~ [時事]
九州北部は14日午後も豪雨に見舞われ、福岡県うきは市の筑後川や柳川市の矢部川で堤防が決壊、各地で土砂崩れが相次いだ。
八女市では行方不明になった女性が死亡、男性が意識不明の状態で発見された。
うきは市でも女性が不明。熊本県南阿蘇村では男性の遺体が見つかった。
気象庁は、14日夜まで非常に激しい雨が降る恐れがあるとして、落雷や竜巻にも注意を呼び掛けた。
熊本県警は、遺体は行方不明になっている同村の郷道雄さん(59)とみて確認を急いでいる。
12日からの九州北部の豪雨で、死者は計22人、不明者は郷さんを含めて計9人。
佐賀市などは14日午後になり、避難指示を解除したが、福岡、熊本、大分の各県では同日午後6時現在、計約5万3千世帯約15万人への避難指示を継続した。
福岡県警によると、八女市で行方不明になった女性(83)が見つかったが、死亡が確認された。
同市の70代の男性も救助されたが、呼び掛けに反応がないという。
うきは市の女性(68)は川の氾濫で行方が分からなくなった。
柳川市では堤防決壊で約250人が孤立し、陸上自衛隊や福岡県警が救助に向かった。
九州電力によると、電柱の倒壊などで、福岡、熊本、大分各県で一時、最大で計約7千世帯が停電した。
小川洋福岡県知事は陸上自衛隊に対し、八女市や久留米市などへ災害派遣要請を行った。
気象庁によると、八女市では14日昼前までの24時間雨量が486・0ミリに達した。
11日の降り始めから14日午後3時までの雨量は、熊本県阿蘇市813・0ミリ、大分県日田市648・0ミリ、佐賀県白石町384・0ミリとなった。
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